鳩視点

10年後までに家を購入してセミリタイアを目指す兼業主婦

容疑者Xの献身

久しぶりに映画を観ました。
もう10年前の映画なのでネタバレしてます。
当時は職場の同僚と観たのであまり感情移入できなかった記憶…でも東野圭吾は好きです。

犯人石神役の堤真一は好きな作品にたくさん出ていて、その中で一番好きな演じ方だなぁと10年を経て感じました。
当時は独身だったし37歳という石神の設定年齢もピンとこず。あと献身という言葉の意味も全然理解できてなかった。

わたし自身いまは夫がいてとても幸せな日々だけど、それは共に過ごす日々があるから。一緒にいたい、それってある意味とても利己的な願い。
でも石神は毎日の挨拶とか、笑い声とか…些細な関わりに花岡母娘(松雪泰子)への愛情を持っていて、そこに何とも言えない切なさを見た人も多いと思う。(最後の手紙に「あなた達には分からないと思います」とあるように、石神自身も些細な事と気づいていた)

「あの男性と一緒になれば幸せになる確率が上がるでしょう」

自分は、石神と同じ立場になったとき、同じ気持ちを持てるだろうか、夫の手を離してあげられるだろうか。それをずっと考えている。
そして、一緒に償いたいと言った花岡さんのように愛情深い女性になれるか。これも永遠の課題。
(ある意味これは石神にとって最大級の幸せですよね。初めて花岡さんから石神へのアプローチだし。あの雄叫びは喜びの声に感じました)